C級呑兵衛の絶好調な千鳥足

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2003年 09月 22日

激走チャレンジ!九州マイカー2000kmの旅2003(2)

「地元のネタ!」から
旅ネタ「こんなんでした」シリーズ 復活ブログ
昔、ホームページ「地元のネタ!」を作っていたんだけど、その中から旅ネタ「こんなんでした」をこのブログに復活!

2003年9月
「激走チャレンジ!九州マイカー2000kmの旅」
~タイトなスケジュールでも優雅で雄大な景色を楽しむぞ 阿蘇・別府2泊3日~

■旅館やまの湯

入口の大きな木の看板が目を惹く「旅館やまの湯」は、収容人員が50名強程の宿で、静かで落ち着いたところだ。車を旅館前までつけると、車庫案内する人と受付へ案内する人が出迎える。いずれも、丁寧な案内とは言えないものの、気さくな人で子供にも愛想が良かったので親近感を覚えた。

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部屋へ通されると、こじんまりとはしているものの純和風の創りで、田舎に帰ってきたかのようだ。「景色がよくないので」を連発していた部屋だったが、実際には近隣の建物の屋根が連なっていることだけで、特段「悪い」という印象は受けなかった。この地理的条件を考えると、他の部屋でのロケーションもあまり変わりはないのではないかとも感じた。

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残念だったのは、予約のときに確認をしていたのだが子供用の浴衣が用意されていなかった。より正確に言えば「なかった」のだ。予約の確認時には「ある」と明言していたのに、「部屋からの景色が悪い」ということを伝えることで精一杯 だったのだろうか。

■お楽しみの夕食

夕食は部屋に運ばれた。子供が同伴なので気兼ねをしなくて済むところがありがたかった。松茸の土瓶蒸しなど時期的には秋の味覚が楽しめたわけだが、その他にも馬刺や川魚のあらい・塩焼き、 山菜の天麩羅など山中の宿ならではの食事が堪能できた。ボリュームも十分満足のいくものだった。

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■しいていうなら、その音・・・
ブイィィ~ン・・・
ん?なんだこの音は?エレベータの音でもないしなあ。ボイラー室が隣りにあるのか?それとも配膳 に必要なエレベータがあるのか?気にしなければ大した話ではないのだが、静かな場所なだけに気になる音量なのだ。
「 景色が悪い」のではなく、「部屋の位置が悪い」んじゃないのか・・


家族風呂とは別に男女別の露天風呂と展望風呂があったので、露天風呂にゆっくり浸かり、「天候わるいじゃん」疲れと、「ほぼ、ぶっとおしで車を走らせてきた」疲れを一気にとることにした。他の客と会うこともなく、ゆっくり温まることができたので、これまでの疲労が一気にとれ・・・ずに、そのベクトルが眠気に変わった。
明日もまた早い、今日は早めに布団に潜り込むとしよう。ブイィィ~ンという子守唄で。


■こだわりの阿蘇
朝しっかりと朝食をとったあと、旅館を出て土産物を買うために漬物屋に寄る。どれもあっさりとした味に仕上がっていてグー。

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さて、今日は天候が良かったので、昨日までに納得いく観光ができなかった阿蘇へ戻ることにした。両サイドの緑が気持ちよく、快適に車を走らせることができた。

■草千里

途中に立ち寄った城山展望所では、平野部が一望でき爽快だ。気温も暖かくすごしやすい・・・が、日が差す一日が始まったかと思えば、山の天候は変わりやすい。早くもあつい雲に覆われ始める。幸い 草千里に到着したときには、昨日とうってかわって視界が開けていた。が、少しずつ雲が視界を遮ろうと動き出している。
これはいかん、急ぎ観光をしないと。

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ガイドにも見た広々とした草原が見渡せたのは、ある種目的を達成した感じではあったが、モーレツに寒かった。Tシャツでは、とてもじっとできる状態ではなく、チキン肌炸裂で一時も早く車に戻りたい状況であった。

■あそBOY

阿蘇山頂へも向かったが、やはりガス発生でロープウェイは運休していた。まだ、時間はあるのでもう少し様子をみてみるか・・
お昼に一度山を下り、JR宮地駅へ向かう。阿蘇では「あそBOY」という名称のSLが走っており、この宮地が終点になっている。宮地駅は、大きなえんじの屋根に縦の看板で「宮地駅」。まるで神社だ。注連縄もあるし・・でも、ホームに入るとホント長閑な田舎駅の雰囲気でのんびりしてしまう。入場券を買おうと思ったが、SLを見に来たと駅員に伝えると、そのまま改札を通してくれた。構内には小さいながらも、ターンテーブルもある。


単線の先に黒く揺らぐものが見えたかと思うと、煙をはいたSLが入ってきた。D51などに比較すると、なんとなしに小ぶりな感じがするが、貫禄は十分。機関士も慣れたもので、一通りの作業を終えると、我々を呼び「どう ぞ」と機関室に乗せてくれた。釜の中には石炭が煌々と燃えていて熱い。ま、わが息子は蒸気をはく音などにビビ ッてしまい泣いていたので、機関室には長居できなかった。

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■寒さにたえる観光とすすきの絨毯

宮地駅から、再度阿蘇山頂ロープウェイに電話をしてみる。往生際が悪いが、やっぱり折角ここまで来ているのだから火口湖は見たいと思うわけ。でも、やっぱり運休したままだった。
聞くと、ここ最近ガスがでて動かないことが多いのだとか。結局、あきらめることにし、別府方面へ足を進めることにした。途中、ススキが一面に広がる向こうに阿蘇山々が一望できるビューポイントがあったので車を止めてシャッターを切る。

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途中、やまなみハイウェイと黒川温泉へ続く国道442号線の交差点、三愛にある田舎料理「八菜家」で昼食をとる。
なんでも「だご汁」というのが地元の名物だそうで、「高菜ご飯だご汁定食」(1200円)を頼む。地元で 獲れた野菜をふんだんに使った料理で、ありがたいのはお漬物(数種類)が食べ放題なのだ。

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お店には、オープン テラスもあり、若干肌寒いかもしれないが、緑を眺めながらの昼食は最高だった。14時ごろだったが、かなり待って入れた人気店だ。

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さて、長者原へ向かうために車を走らせ、途中牧ノ戸峠で休憩をとる。
先の草千里でも分かる様に、とても九州とは思えない寒さなのだ。この牧ノ戸峠にある休憩所に入ると、観光客向けに何とストーブがついているのだ。また、レモネードのサービスまであった。歯を食いしばる寒さに温かい飲み物は有難かった が、甘いのが何とも耐えられなかった。

今日のメイン観光地である長者原(ちょうじゃばる)に到着する。道路からは分かりにくいかもしれないが、長者原のビジターセンターを通り抜けたその先には、一面のススキが視界に広がる。花や芝が広がる風景は幾度とみてきたが、ススキの淡い茶色の絨毯は、何となくやわらかい感じがする温かみのある光景だった。

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■別府さんよ・・

阿蘇周辺の観光を終わらせると、車は一路大分県へ。山間部を走ってきたが、海の見える町へと入る。 高速の別府湾SAからの景色が、抜群に良かった。

今日は順調だなあと思っていたが、トラブルは発生した。今日泊まるホテルに到着し、チェックインしようとしたところ、予約が取れていなかったのだ。電話で予約をしたはずなのだが、ホテル側には情報がないようなのだ。挙句の果てには、ホテル側から「よく似た名のホテルを予約されたのではないでしょうか」と来る始末。ちょっと待て「ホテル清風」さんよ。こちらはオーシャンビューの展望露天風呂が良いと思って予約をしているわけで、間違っているわけがないのだ。

電話でのやり取りで聞いた料金などの情報を話し、ホテル側の逃げ場を完全になくす。 ま、結果としてすぐに他の部屋の準備をしてくれたのだが、それはそれで黒川温泉は今日でもどのホテルも満室だったのに、別府温泉では簡単に部屋を用意できるなんて・・・ちょっと不安な別府温泉のスタートとなった。

食事は手の込んだものではなかったが、ボリュームはあった。

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期待した露天風呂は、予想よりははるかに小さかったのでホテルに対するポイントはかなり低くくなった。現実問題、今となってはインパクトがない存在となっている。

もう一つ残念というか、あきれてしまったのが周辺の温泉街。ま、温泉街とは行っても駅前の中小のビルが建ち並ぶ合間をぬって、外湯があったり土産物屋があったりする程度。どちらかというと、家族連れで来るところというよりは、ピンク街好きな男性向け、それもかなり時代遅れな「はいはい温泉街といえばそりゃもうこちらでございますよ」的雰囲気だ。あまり見るところもなく、適当にホテルに戻る。


申し訳ないが、あれでは観光客は遠のくぞ。現に、激減しているとは聞いているが。今、黒川や湯布院 が人気だが、現地を見て歩いて思うのはそれぞれスタイルは異なるものの、観光客誘致に力を入れていることが分かるのだ。ところが、別府温泉はどうだ。観光地「地獄めぐり」におんぶにだっこで、後は何もしないのか?ホテルもビジネスホテルではないのだ。個性を持たせた接客の一つでもできないもの だろうか。

良いところを見つけることもできずに大分の夜を迎える。


■電車好きでなくても個性ある車両が魅力

今日午前中は、子供の希望もあってJRの別府駅で少し列車をみることになった。JR九州の車両は大阪近辺を走る車両とは異なり、どれもデザインが斬新。また、大阪ではなかなかお目にかかることができない(夜中に通過するため)東京発のブルートレインも見ることができる。
以下、写真は白いソニック「かもめ」、「ソニック」、寝台特急「富士」、そして、「ゆふいんの森」。

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最後の「ゆふいんの森」については、時間の都合上、わざわざ別府から由布院まで車をとばし待ち構えた。 このデザインが独特の車両は、子供だけでなく旅行者にも人気の車両のようで、記念撮影をしている人が多かった。

ゆふいん駅前は、ちょっとしたお店が並ぶ。女性層をターゲットにしているようで、よくありがちな土産物店以外にも、お洒落なお店が目に付いた。

■地獄めぐり

九州旅行最後の観光ということで、別府の定番「地獄めぐり」にやってきた。
車を「海地獄」そばの駐車場にとめて、近いところから順番に見ていくことにする。

まず、1つ目は「海地獄」。大きな藁葺き屋根の門をくぐると、コバルトブルーの池から黙々とでる蒸気。これ以外にも庭園があり、結構きれいに手入れがされている。大きな蓮の葉がみられることも見所の 一つらしく、温室で見ることができた。大きいものになると直径2mは超えるようで、水面上でも子供を 乗せることができるくらいだそうだ。

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次に、鬼坊主地獄。
簡単に言えば「妖怪人間ベム」だ。灰色の泥池がボゴッ、ボゴッと沸騰しているのだ。3つ目は「山地獄」・・・何か、ネーミングがチープでいただけないが、ここは岩山から噴気があがる。また、この熱気を利用して動物を飼育している。ゾウ・フラミンゴ・カバなど・・ここで、動物を見せる必要性というのが全く見出せないが、ま、子供は喜ぶか。

4つ目は「かまど地獄」。岩の上、かまどの上に乗る「かまど」と書いたしゃもじをもつ赤鬼が。白々しくたて看板で「かまど地獄のフォトスポットです。お気軽にお申し出下さい」。ここに立つと、「カ メラお持ちでしたら撮りますよ」とスタッフがシャッターを切ってくれるのだが、その後に、「もう1枚 こちらのカメラで撮りますので」と商売の顔に変わる。「また全部見終わってから寄ってください」というが、そんなに敷地広いかよ、ここは。しかも、順路的に通らざるを得ない場所を君たちはキープしてるだろ。ま、結局、記念に買っちゃったんだけどね。

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さて、何かだらだらこんなのばかり見ても面白くなし、何しろ時間がない。ショートカットして少し離れたところにある「血の池地獄」で締めくくることにする。

5つ目の「血の池地獄」は、鉄分を含むので見た目に赤茶の湯が池に広がる。ま、「地獄めぐり」という意味では、いちばんらしいといえばらしいポイントなのかもしれない。


■帰路

さて、最後に土産をと、海産物を捜し求めて車を走らせる。
ホテルに聞くなどしてめぼしいところは2軒ほどチェックしていたのだが、干物がメインで活魚は扱っていない。漁港に近いから鮮度の良いものと期待していたのだが、肩透かしを食らってしまった。

別府からは大分自動車道には乗らず北上し、国道を小倉に向かう。若干の渋滞もあり、小倉東ICから高速にのったのが17時頃だった。
帰りは、山陽道をメインに殆どノンストップ走行で、家路に着いたのが21時45分頃だった。ハードなスケジュールではあったが、道路事情もよく比較的ゆとりを持って移動できたので、充実した内容ではなかったかと思う。

2003年9月
「激走チャレンジ!九州マイカー2000kmの旅」
~タイトなスケジュールでも優雅で雄大な景色を楽しむぞ 阿蘇・別府2泊3日~ 完

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by nonbe-cclass | 2003-09-22 23:15 | 旅・街散策・遊びスポット | Trackback | Comments(0)
2003年 09月 22日

激走チャレンジ!九州マイカー2000kmの旅2003(1)

「地元のネタ!」から
旅ネタ「こんなんでした」シリーズ 復活ブログ
昔、ホームページ「地元のネタ!」を作っていたんだけど、その中から旅ネタ「こんなんでした」をこのブログに復活!

2003年9月
「激走チャレンジ!九州マイカー2000kmの旅」
~タイトなスケジュールでも優雅で雄大な景色を楽しむぞ 阿蘇・別府2泊3日~

※写真は当時のものしか現存しておらず、リサイズで小さくてごめんちゃい。

2003年9月、連休を利用し家族旅行に出かけた。
行き先は 九州阿蘇と別府温泉で旅程は2泊3日。但し、移動は全てマイカー。長距離走行に加え、どうやら台風の影響で天候も危ういようだ。果たして、阿蘇の雄大な自然を満喫することが出来たのだろう か!

■今回の旅行のきっかけ

「温泉に行きたい」「どこかへ家族で旅行に行きたい」「景色のいいところに行きたい」等の わがままに、今回は「結婚5周年」というイベントが加わったため、旅行が実現することにな った。
「温泉」と「景色」という面では、信州も最終候補として挙がっていたが、折角の 機会でもあるし、行ったことのない場所へ足を踏み入れようと「阿蘇」に決めた。
問題は、コストと子供。九州でれば当然、空路か鉄道を考えるが、いずれにしても費用がかかるし、何よりも子供のあの暴走ぶりを考えると、逃げ場のない拘束時間は、親としては正直ベースで辛いものがある。であれば、体力的には辛くても、融通のきくマイカーを利用することが、家族にとって良いと判断したのだった。


■旅館予約に苦戦 ~黒川温泉~

「結婚5周年」は10月なのだが、まだ1日も使えていない会社の夏休みは、9月までに消化しなければ消滅してしまうこともあり、9月の連休を何とか使っての前倒し企画となった。こ の話し自体が9月に出、既に2週目の週末にかかっている。とにかく、20日(土)・21日 (日)に22日(月)を休みにした2泊3日で大雑把な旅程を組んだ後、宿探しに入る。

20日は今ブームの黒川温泉、21日は有名な別府温泉をターゲットにする。

ネットと旅行会社のパンフを参考に宿探しをしたが、黒川温泉は10月中旬まではどこも満室だ。もともと宿の数も部屋数も小規模な温泉町なだけに仕方がないが、ここまで人気があるとは。
ようやく、「やまの湯」だけが一室空いているという・・・が、「お部屋からの景色がよくないんです。本当にいいんですか?」を連発する。よほどお奨めできない光景が待っているんだろうと半ば興味をもって予約を完了させる。実は、予約を確定させる電話を入れる前にも、空室状況だけを確認する電話を入れていたのだが、その段階で既に「本当は予約して欲しくない」気持ちがしっかりと伝わるくらいに「景色がよくない」ことを強調していたのだった。

一方の別府温泉は、全然満室のないところばかりで拍子ぬけしたが、それではとオーシャンビューの露天風呂が楽しめる「ホテル清風」をおさえた。何となく嫌な予感はしたが・・・。

■出発

さて、ガイドブックと地図を変わるがわる眺めながら、今回の旅程の距離感を机上レベルでつかもうとする。ところが、阿蘇と別府という組み合わせが悪いのか、ガイドブックの地図が複数ページにまたがりすぎて、点と点が線でなかなか結びつかない。

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ま、正直ベースでいえば、九州まで行けりゃ観光場所や時間などはどうにでも調整できると考えていたので、厳密なプランを頭の中で整理することまではしなかった。心配する部分があるとすれば、九州内の道路事情だけだ。北海道の様に渋滞知らずの道路なのか、いや鉄道事情がよくないだけに移動手段のメインが車であった場合、いたるところで渋滞もしくは道路状況で思うような観光が出来ないことがあり得るのか…


ま、頭に思い巡らせることはそこそこに、21:15に出発。今日のために仕事を午後から(といっても結局は夕方近くまでになったが)休みにし、出発まで気持程度の睡眠をとったので、走り出しは好調だった。21:34宝塚インターを入る。阿蘇への到着目標を明朝7時と設定し、中国道へ滑り出した。


夜の中国道は静かだった。長距離トラックのわれ先暴走に巻き込まれる手はずだったが、 拍子抜けも良いところで、殆どテールランプを目にすることのない快適な旅路となった。加西SAで最初の休息をとり22:28出発。22:44には山崎本線検札を通過。

・・・岡山周辺で小雨が振り出し、山間部ということもり霧が視界を妨げ始めた。
23:08勝央を通過。勝央よりも以西へのマイカー乗り入れは史上初だけあって、ここからは幾分緊張感をもってアクセルを踏むことにした。大佐SAでトイレ休憩(数分)で23:50に出発し、24:12には広島県に入る。


24:37七塚原SAに到着。小腹も減っていたので、出来るだけ設備の整っているSAに入 ろうとこのSAに決めたにもかかわらず、軽食も閉店している静かなSAだった。Silent Areaには用事はないぞ~!お茶だけ飲んでガソリンを入れ、24:55に出発。

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七塚原SAに不満を感じながら、1:35安佐SAに到着。疲れはなかったが、ようやく体が欲していたうどんを掻き込むことが出来た。ま、うどんだけでよかったのに、何故かうどんセットしかないという点が不満を解消しないままではあったが・・・

■眠気との戦い
2:05安佐を出発。腹ごしらえも終わり時間も時間だったため、とうとう眠気が来てしまった。 暫くは大丈夫かな・・・が、やはり眠気には勝てなかった。
そういえば、かつて信州上高地へ出掛けた時も、夜通し走る中央道で居眠り運転し、気がつけばセンターラインを超え反対車線を走っていたことがあった。今回は長丁場で雨が本降りになっていることもあり、無理のない範囲で休息をとることにした。

安佐から間もない吉和PAに2:27に到着し、少しばかりの仮眠をとることにした。2:53には出発したが、ここから先は眠気との戦いになってしまったので、こまめに休憩をとることになった。鹿野SAを3:39出発した後、4:12美東到着。この美東は中国道と山陽道が合流した最初のSAなので、駐車場には多くの大型トラックが止まっていた。ここでも少し仮眠をとり、4:32に出発。


そして、特にトイレというわけでもなかったが、本州をいよいよ離れることもあり、壇ノ浦PA に立ち寄ることにした。5時を回ったくらいなので勿論周囲は暗く静かだったが、関門橋直下から見る橋の姿は、この状況だったからこそ恐ろしくも感じる迫力あるものだった。
5:19に壇ノ浦を後にし、我々はいよいよ九州へ足を踏み入れることになった。

■九州阿蘇へ

九州に入り最初のサービスエリアとなる古賀で、5分程度のトイレ休憩をとり6:05に出発。この段階で夜が白々と明け、周囲の様子がだんだんとわかる様になってきた。しかし、眠気がとれない上に、昨晩目標設定した最初の目的地に7時着と いうのが、この段階で難しいこともわかり少し疲れが出てしまう。

北熊本サービスエリアを7:05を出、7:22熊本ICに到着。料金は13,950円ときた。いや~走ってきたねえ。ここからは国道57号線で東へ走り、阿蘇の麓へ向かう。ここからでも、阿蘇まではまだ50kmはあり、傘が不要なレベルとはいえ、小ぶりの雨が幾分気分を重くしていた。台風14号の接近が気になるところであった。

山に重たい雲がのしかかる景色を横目に、我々は白水村に入る。雨はあがったが、早朝の空気はひんやりと冷たい。ここに は、熊本市の中央を流れる白川の水源があり、その豊かな水量と透明度には驚かされる。底面からは勢いよく湧水が出、 周囲には沢蟹の姿も目にすることが出来た。

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次に訪れたのは「月廻り公園」だ。
ガイドによると熊本百景の第1位に輝く広大な公園らしいが、天候は大荒れで霧もかかり周囲の状況が殆ど分からない状態に・・・公園の看板を見つけ車を止めたが、思わず「何これ」とこぼしてしまった。強風も手伝って、長居する理由は何もなかった。

少しだけ車を走らせると、「たかもり花公園」に到着。時間が早いからかもしれないが、何となしに寂しいところだ。外からも中の様子が少し見えるのだが、どうも金を払ってまで入りたいと思える魅力を感じない。ぶつぶつ考え、入口付近にきたところで、数名の先客が出てきた。彼ら曰く「金払う価値はないなあ」と、抱いていたイメージをダイレクトに体験者は語ってくれたのだ。結局、ここも見学はせずにまた車を走らせることになった。

雨は止み、車は木々に囲まれた道を進む。山を登ると阿蘇山ロープウェイの駅にたどり着いた。中岳の噴煙あがる火口湖を見ようとやってきたのだが、今度は火山ガス発生でロープウェイ動かずときた。まあ、天候とは別に自然の現象なので止むを得ないとはおもったものの、次に襲ってきた攻撃には耐えがたいものがあった。

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「朝飯」である。ロープウェイ乗り場にあるレストランで朝食をとろうと、カレーライスを頼んだのだが、「ん?これは食べ物か?」と疑ってしまうほどまずかっ た。いや「まずい」がかわいそうなくらいだ。店内の雰囲気である程度は腹を決めていたが、想像を絶するパンチに完全にやられた。阿蘇は我々一行を歓迎していないのであろうか。

朝飯にやられた一行は、来た道とは反対側の道を下っていく。途中、一番楽しみにしていた「草千里」があったが、濃霧と雨で全く見えず。ここは駐車場が有料で、看板を目にしたときに「入って、どこか階段でも登れば眺望が望めるんだろう」 と思っていたら、今車を走らせてきたすぐ横に広大な景色が望めるという。はじめから分かっていれば、駐車場になんぞ入らなかったものを・・駐車場から草千里を望んでも、何処に何があるのかも分からない状態だった。

さらに車を進めると、ところどころで視野が開けた広大な高原が目に飛び込んでくる。この景色を見るとやはり車を止めて、 大きく深呼吸をしてしまう。時に放牛の姿を目にすることも出来、少し阿蘇を実感できたかなと思う。


■九重高原へ

米塚も小雨と霧でうっすらと姿をのぞかせてはいたが、カメラに収める時間だけをとり、我々はそのまま県道111号線 (阿蘇パノラマライン)を下る。

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国道57号線に出、宮地から北上し「やまなみハイウェイ」を走る。途中、トイレ休憩も兼ね「スカイパークあざみ台」に到着。曇ってはいるが空は明るくなっていたので、建物の前に広がる緑の絨毯が気持ちよかった。

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更に、ここから5kmほど走らせたところに「大分畜産試験場ふれあい牧場」があり、速度を十分に落として施設内を進 んでいく。「速度を十分に落として」というのは、敷地内では、制限速度も含めて放牧された牛を驚かせたりしないためのルールが決められている。

車止めがあるところまで進むとメインらしき施設と駐車場があり、ここで車を止める。他に観光客はいないし人影もないのでひっそりしているが、ここから少し道の悪い遊歩道へと足を進める。牛を横目にし、木々に囲まれた遊歩道を歩く。小雨が降る中にも、信州を連想させるような木々のアーケードだ。

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途中、澄んだ川が流れる小さな木橋を渡ったり、少しアップダウンのある道があったりと15分ほど進むと、霧がかかっ た「彦太郎池」が神秘的な姿を現した。ガイドに見る風景とはイメージが少し違い期待するものでもなかったが、霧と池のコラボ レーションが、心落ち着かせるものがあった。

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■いよいよ黒川温泉へ

さて、彦太郎池を後にした我々一行は、今日の宿泊地、黒川温泉へと向かうことにした。国道442号線を走ると黒川温泉への誘導標識はすぐわかったが、温泉郷に入ってからが少々時間を要した。旅館街の細かい地図まではもっていないし、道が狭いときた。少々迷った末、ようやく泊まる旅館の標識が確認できたので車を進めると、旅館前の道は車のすれ違いができないどころか、旅館の入口にある駐車場に車を入れようとすると、通行人まで足止めをくらってしまう程のものだった。

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「やまの湯」到着はほぼ15時だった。黒川温泉郷に入ったのが14時40分なので、狭いエリアで20分もウロウロし ていたことになる。ま、何はともあれ無事到着したことと、一度は訪れたいと思っていた黒川温泉なので温泉で疲れを落とすことにした。

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チェックインが早かったので、受付の際に、今なら好きな時間が選べるということで家族風呂の予約を勧められた。これまで家族風呂は利用はしたことがなかったし、「狭い」という先入観があり、正直言えば利用にはネガティブだったのだが、実際には露天の浴槽は広く、子供が泳げるくらいのものだった。夕方に利用したのだが、すぐ隣の敷地の建物が改修中で作業中ということもあり、少々気を遣いながらの入浴になったことは残念だった。

夕食までの時間を利用して少し外に出てみることにした。
他の温泉地とは異なる落ち着いた風情のあるところで、商売染みてもいなければ、客層もガツガツしていなくてどことなく「ぶらり旅」をしている様子だ。雑貨や土産物の店は17時 には閉まっていたので、温泉街好きにとっては楽しさ半減で少し寂しい気もしたが、「隠れ里」には相応しいところだとは実感した。「もち焼せんべい井商店」の串にささった「ぬれおかき」は旨かった。


2003年9月「激走チャレンジ!九州マイカー2000kmの旅」~タイトなスケジュールでも優雅で雄大な景色を楽しむぞ 阿蘇・別府2泊3日~ 続く。

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by nonbe-cclass | 2003-09-22 23:00 | 旅・街散策・遊びスポット | Trackback | Comments(0)