以前、大森海岸にある布恒更科でも書いたと思うんだけど、蕎麦の御三家といえば更科、藪、そして、砂場。
更科や藪に対して砂場という文字が、どうにも食べ物から外れた感じがして、なかなか違和感がぬぐえない感じだよね(ま、藪もそうだけど)。
砂場蕎麦はそもそも大阪が発祥で、関東ではこうして長年引き継がれているけど、発祥地の大阪には、もう砂場蕎麦の店がないんだよね。
東京メトロだと日比谷線の三ノ輪駅、都電なら荒川線三ノ輪駅が最寄りかな。アーケード商店街ジョイフル三の輪にやってきた。
昔ながらの雰囲気そのままに、活気のある商店街でいいな。銭湯の大勝湯もあるしね。
そう、その大勝湯の真ん前。
この構えすごいわ。明らかに商店街の方が後から作られているよね。
砂場蕎麦が食べられるお店はいくつかあるんだけど、今回やってきた砂場総本家。
建物そのものは1954(昭和29)年のものだ。ネットではいろんなところで荒川区の文化財指定とあるんだけど、記録が確認出来ないからよく分からないな…ま、でも、いい構えなので一見の価値あり。店主は14代目になる。
軒先に白い半暖簾が出たところ、開店早々に突撃だ。
中に入ると、高い天井で広い空間、懐かしい和の雰囲気が漂う。4人掛けテーブルが3つ、8人掛けが1つ、座敷に6人がけが1つかな…
年季の入った建物だと管理も大変なんだろうね。天井照明をLEDに変えるだけで案内しなきゃいけないのかしら。
それと、すんごい気になるのがジオラマ。ショーケースと、店内にも1つあるんだけど、ご主人の趣味なのかしら。
さて、蕎麦を頼まないと。
ここはシンプルにもり(650円)を。
蕎麦は、もちっとした歯触りでいて、ほわんと甘さが香る。
つゆは、甘みを感じつつもしっかり塩味だけど、藪蕎麦と違って蕎麦をたっぷりとくぐらせていただいても辛くないのが特徴かな。
途中で、蕎麦湯が出てきたんだけど…またごつい入れ物で出てきたな。
ホントたっぷり入っているんだけど、これが、またとろとろで美味い。 老舗なんだけど、かしこまらずほっこりした感じでいただけるよ。
気になる人は是非~
■「行ってみたい」とふと思った人へ
店名:砂場総本家
場所:東京都荒川区南千住1-27-6
時間:10:30~20:00 木休
電話:03-3891-5408
※緊急事態宣言等の影響で営業日・営業時間の変更あり