阪急三国駅。
神崎川を渡って南側なので、ここは豊中市ではなく大阪市淀川区ですな。
駅から西へ、そんなに歩く距離ではないんだけど、細かな道が複雑に絡む住宅街の中、どこだろうなぁとキョロキョロしながらやってきた。
外の構えからして、昭和の良き時代を感じさせるなんとも懐かしい風情・・・
銭湯「末広湯」だ。昭和20(1925)年に建てられたんだって。
ほんと、ランニングシャツの鼻垂れ小僧が走り回ってそうな雰囲気だな。
まずこの年季の入った煙突と、黒い瓦で重厚感を際立たせるむくり屋根が渋い。
建物正面には増設したかのような凸型の建物がせり出していて、正面中央に、牛乳石鹸の鮮やかな紺の「ゆ」暖簾。上部には、「湯広末」と銭湯名が右から記されているモザイクタイルもグー。
入口から男女分かれるので、番台タイプだな。
下駄箱は、おなじみの鶴亀鍵。
中に入ると、上品で穏やかなおかあさんが迎えてくれる。
脱衣所は籐タイプ、ロッカーは68。
脱衣所には休憩スペースがあり、大きめの木製ベンチがある。出た、Yoshidaの渋い体重計もありますな。
浴場に入って。
カランは10あり、シャワーは壁に固定タイプ・・・なんだけど、うち2つはシャワーなし。コの字の緑椅子が渋いぜ。
照明は蛍光灯が3箇所、なんとなく薄暗い感じがむしろいい。
お、男女湯の敷居壁にタイル画がありますな。
タイル6枚×9枚分とそんなに大きなものではないんだけど、三保の松原あたりの右富士に、空には天女が描かれている。天女とは珍しいパターンだな・・・
それにしても、この石打ちの浴槽がいいなぁ。約80cmと50cm以下の深さの浴槽。
湯温は深い方が40度強くらいかな、浅い方は気持ちぬるめ。
この深い方の浴槽・・・浴槽の中に鉄柱(ヘルスパー)が立っていて、ここから3方に向けて湯が噴射している。この雰囲気だけに許される噴出装置だな。
浴場入口横にある身長計。広報出版センターのマグネット身長計だ。
あ・・・180cmまでしかあらへん、俺は無理だな。
身長計は脱衣場にあったんだけど、
写真を撮りたくて、おかあさんにお願いをしたところ、快諾いただいたので接写。歴史を感じますな。
静かな時間、柔らかいお湯で気持ちよかったなぁ。
銭湯を出るとき、おかあさんがわざわざ「これ良かったらどうぞ」とカードをくれた。あ、この銭湯の紹介カードじゃん。銭湯のことに興味があると思って出してくれたんだなぁ。ホントこの雰囲気、ずっと守ってほしいですな。
気になる人は是非。
■「行ってみたい」とふと思った人へ
店名:第二末広湯
場所:大阪市淀川区新高5-7-19
時間:15:00~22:00 日休
電話:06-6391-5266
【C級呑兵衛からのお知らせ】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
●
C級呑兵衛facebookC級呑兵衛facebookでは、飛行機や鉄道の写真、グルメサブネタを掲載しています!facebookされている方はC級呑兵衛facebookに来ていただき、タイトル部分にあるぜひ「いいね!」ボタンをポチッとお願いします~!
●
にほんブログ村 ぶらり旅■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■