「え?まじで?」
ちょっと前にも、それらしい話はちらちら耳にしていたが、
「正月をどこかで過ごしたい」
要は、家を離れて一泊どこかで正月を迎えたい、という話なんだけど、
まあ、もうクリスマスも過ぎた時点で、その話は立ち消えになっているかな、と思っていた。
が、C級呑兵衛ファミリーは違った・・・
今は・・・
12月30日の24時か。この段階で、取れる宿があるのか・・・
これがあってしまうんだよなぁ。
今度は、宿までの移動手段だ。さすがに、レンタカーは無理だった。
ま、前日というか当日の夜中に、「今日朝一で借りたいんですけど」って、どこに向かってお願いすりゃいいか分からんわね。方面的にスタットレスも必須で、こうした冬季仕様はネットで経由でも2日前くらいに依頼しないと準備できないみたい。
となると、鉄道の旅か・・・このタイミングで指定が取れると思わんが。
で、12月31日当日、C級呑兵衛ファミリーは朝からJR大阪駅に向かった。
梅田まで出る途中に、ネットで調べたら若干指定取れそうだったんだけど、みどりの窓口に着いた時には完売。出発が遅い時間ならまだいけそうだったけど、移動だけで終わるのもどうかと思うので、
ここは時間を優先し、自由席を選ぶことにした。
8時42分発の特急サンダーバード7号。
指定席の完売がつい先程だとすると、自由席でもいけるかもしれない・・・
富山行・金沢行の連結編成だったんだけど、金沢止の自由席を目指す。おっ、楽勝で座れるじゃん!
席は楽勝で確保できたけど、今度は
天気が問題だ。
長岡京あたりからすでに雪が降り出している。京都駅手前の西大路の貨物駅もこんな感じ。
それが、京都駅を過ぎたすぐ時点で、こんなことになる。
しかーし、そこはサンダーバード、日本語に訳せば雷鳥(訳さんでええか)、冬の北陸に強い仕様、こんなことで遅れてる場合じゃない。快適に速度をあげて走る。
北陸に強い仕様なんだけど、実は神戸方面で、
架線にビニールがひっかかるアクシデントがあり、その影響で大阪をそもそも遅れ気味に出発しているというアクシデントがすでに発生していた。
ま、言いましてもな、乗ってしまったからには車内も楽しまないと。
車内ワゴンが来たので止め、
笹すしを。
鱒寿司と何が違うんだ?
鱒寿司は、富山の郷土料理で、名の通り鱒の酢漬けを使った押し寿司。
笹寿司は、石川の郷土料理で、2枚の笹の葉でくるんでできた押し寿司。ネタは鱒の場合もあれば、鮭や鯛の場合もある。笹でくるんだネタが鱒だと混乱しちゃうな・・・
あと、笑ったのが、Jr.が菓子を買おうとしてワゴンのお姉さんに、
「トッポとホタテ」
トッポは可愛いもんだけど、ホタテって・・・ホタテは干貝柱のことなんだけど1000円。
良妻が「え?」と言ったのもあるかもしれないが、お姉さんもすかさず、
「1000円もしますけど」となだめていた。
さて、途中で2回、
踏切の遮断棒が折れているアクシデントで、列車は止まる。
特に2回目は、もー随分と立ち往生。
発見がこの列車の運転手だったようで、車両が停止したと同時に、外で「ピーッピーッピーッ」と救援信号みたいな音が鳴り続いた。
結果的に
25分程度の遅れとなったんだけど、
金沢からの乗り継ぎで、特急「はくたか」に指定席で乗車する予定だった客に対し、
「はくたか号に待ってもらえるよう調整中です」とアナウンスが何度も入ったが、
残念ながら「はくたか」は待ってくれなかった。次の「はくたか」の指定席に振り替える対応となったようだ。
そんなこんなで金沢に到着。
C級呑兵衛ファミリーはここで下車するんだけど、
サンダーバードはここで金沢止の車両を切り離す作業があるので、ちょっと見とくことにした。
え?金沢止の車両が前方か・・・じゃあ、切り離した後、先にでないと富山行がでれないわけか。
・・・が、ここでもアクシデント。
この写真の状態がしばらく続くなあ、とか思っていたら
停電。
富山行の車両に乗っている人も、隣のホームも車内が非常灯になって暗ーい状態に。
運転手も、さすがに「もー勘弁してよー」とこぼしていた。
いやあ、パニック&アクシデントの旅、ここから先も楽しみですなあ。