ほんまアホやったわぁ。油断しとったな。
いつも、桂ちょうば氏から寄席の案内をもらっていて、
今回は、特に繁昌亭で初の独演会ということもあり、「行くぞ!」と思ってたんだけど、
前売券を買ってなかったのね。
そしたら、気が付けば完売してやんの。
しょーがないから、開演前から繁昌亭に足を運び、当日券をゲットするかあ。
開場18時で、17時半から当日券の販売開始。
ちょうば氏のホームページみても、当日券は補助イスになりますとあるし、
現地で確認しても、補助イスか立ち見になります、と状況が地味に悪化しつつある。
とっころが、当日券ゲットの一番乗りだったから、
ラッキーなことに空き枠に座れることに・・・お、前から5列目!しかもほぼほぼ真ん中じゃーん。
よかったあ。
実は、新世界の動楽亭には何度か足を運んでいるものの、繁昌亭は初めてなんだよね。
いやあ、この小さすぎない大きすぎない絶妙な空間は最高ですな。
さて、落語会の番組は・・・
・開口一番 桂福丸「道具屋」
・「うどんや」 桂ちょうば
・お楽しみ 桂ざこば「強情」
・「ハンカチ」 桂ちょうば
・「一文笛」 桂ちょうば
いずれも、笑いがドカーンのネタでしたな。
桂福丸「道具屋」、落語ではお馴染みのおバカさんが主人公。
売りもんにならんもんをどう上手く売るかが商人の腕の見せ所なのに、正直もんすぎて・・・
おバカなやりとりが笑いを誘う。
「うどんや」
寒い冬なのに、なかなか売れない屋台のうどん。
そんな時、賭博をやっている家からまとまった注文、でも、大きな声を出しちゃ近所に知れる。ヒソヒソ声でのやりとり。
明日も来てくれ、と言われその場を去ったが、しばらくすると違う家からもヒソヒソ声で呼び止められる、でも賭博じゃなくて・・・
寒い雰囲気、うどんの食いっぷり、目に浮かぶ情景など想像を膨らませてくれるネタ。
桂ざこば「強情」は、ざこば師匠の醸し出すキャラクターとかぶるかぶる。
だから、話(というか説得力)にのめり込んでしまう。金の貸し借りに、ああまでもめると笑ってしまう。
「ハンカチ」
マンネリ夫婦にありがちな「記念日を覚えていない」などから喧嘩に。「せめてハンカチくらいくれたっていいじゃないの」、口うるさい妻を背に散歩にでかけるが、商店街であるコンテストが開催されていた。その賞品の中にハンカチが・・・
ありそうでなさそうで、日常生活に近いネタが親近感を呼ぶ。
「一文笛」は最後まで、比較的人情と「かわいそー」というトーンで進むんだけど、
オチで「おい、そこかい!」で、聞いている側全員がずるっといくところが妙。
やっぱり、落語はいいですなあ。楽しいわ。
キレのいいオチがくると、目が覚める。
満員御礼で、成功の落語会でしたな。