「何番?」
「じゃあ3番」
「1、2、3。次何番?」
「9番」
「えーと。アホ」
いやいや、おかしいやろ。
おかしいと言ってるのは、結果が「アホ」だからじゃない。
アホがアホと言われているのだから、それは自然体で受け入れられる。
そうじゃなくて、結果を出すまでの行程が短かったことだ。
折り紙の「パクパク」の話。
折り上げると傘のような形になり、指を入れて動かすと、上下左右に口が開く(冒頭写真)。
子供のとき、よく遊んだ記憶があるんだけど、「パクパク」って名前がついてるんだね。
今はそれ以外に「パックンチョ」とも言ったりするそうな。
でね、C級呑兵衛の子供の頃は、
最初、表面に書かれた数字を選ぶと、その回数分「パクパク」をパクパクするわけ。
冒頭の話でいくと3回動かす、ここは同じなわけ。
で、3回数え終わった段階で開いているパクパクの中面、またここにも数字がかいてるので、一つ選ぶ。冒頭の話でいくと9だ。
ここも、9回動かす。
そして止まったところで最後、もう一度数字を選んで結果の洗礼を受けていた(その頃からロクな結果じゃないんだけどね)。
だから、冒頭の話でいくと、一作業省略されていることになる。
知人ファミリーとホームパーティをしている最中に、何気なく子供達の遊びに参加したら、そんなことが分かった。
昔に比べると、「時間」に対する感覚が随分と変わってるよね。
言葉を省略したり、塾や習い事で時間に追われる、瞬間的な判断が求められるゲーム・・・
「パクパク」のゲーム開始から「アホ」までの時間がすごく短いので、「あ、俺って凄いアホなんや」と感じさせられる。