ま~面白いことになるわね、それにしても。仕事の後に、会議に出席したメンバーは
「九絵家」で食事となった。
九絵料理ももちろん十二分に堪能できるんだけど、美味い日本酒が楽しめるところが嬉しい。
今回は、青森桃川酒造の
「桃川」純米酒。
米のやわらかいふくよかな香りが美味い。
美味いんだけど、がぶがぶ呑むもんじゃないから。
いやいや、その特大猪口は持ってこなくていいから。
・・・そんなこんなでそこそこ酒が入った状態で、店を出ることになった。
店を出た後、三々五々分かれたものの、C級呑兵衛はイニシャルT氏、イニシャルN氏、イニシャルS氏と共に福島にでることになった。
イニシャルN氏の希望もあって、焼鳥屋を探す。
池田に本店がある野乃鳥シリーズ、
「野乃鳥 錦亭」だ。
ガラス引き戸だから、外からでも店内の様子がよく分かるんだけど、いつも結構一杯なんだよね。
入口すぐのテーブル席が空いててラッキー
・・・ラッキーなはずだった。のっけから
ねぎどっか~ん(680円)はインパクトあるなあ。
いやね、地鶏のタタキなのよ。ただ、これポン酢だけじゃなくて味噌ダレもかかって、その上にわっさーとねぎが盛られて出てくるんだよね~
播州百日地鶏ねぎま(1串280円)に、中津江村よしい君の椎茸(480円)など、唸る一串が随所にちりばめられている。椎茸うめ~
C級呑兵衛は店内側を背にして、イニシャルT氏と向かい合わせに座っていた。
4人とも酒がそれなりに入っているから、眠いわ、仕事の話をしても言い合いになるわで、楽しい酒だったかどうかと言われると、決してそうでもなかったとは思う。イニシャルS氏なんかイニシャルN氏に声荒げて喧嘩ごしでしゃべっているもの。
イニシャルT氏はそんなやりとりを横目に眠気と戦っていた。
店入ってすぐくらいの時に、「戸にもたれないで下さいね。引き戸だから外れて危ないですので。」
と店員から忠告されていたにも関わらず、事件は起こった。
突然、イニシャルT氏がC級呑兵衛の前から姿を消した。座っていた椅子のバランスを崩したのだ。
体が椅子から離れたイニシャルT氏は、そのまま後ろの入口引き戸に体当たりし、
そのまま引き戸と共に外へ放り出された。
幸い、引き戸はバランスを保ちながらゆっくりと地面に倒れそうになったので、近くにいた店員が素早く支えて惨事には至らなかった。
一方のイニシャルT氏は、おむすびのようにころがり、道端でぴたっと止まった。
「?」道端でぴたっと止まり暫く身動きがなかったから、自分でも何が起こったのか一瞬分からなかったんだろうね。
結構賑やかだった店内が静寂に包まれ、彼一点に注目したであろう、その空気がC級呑兵衛の背中にビシビシと伝わってきた。
振り返る勇気はなかったね。
■「行ってみたい」とふと思った人へ
店名:野乃鳥 錦亭
場所:
大阪市福島区福島5-9-15 正和ビル104電話:06-6453-0637
営業:17:00~24:00