「そうや。あんたインターネットに載せよったじゃろ」久々に店の敷居をまたぐと、おかあちゃんから開口一番ツッコミが入った。
年末、
イニシャルK氏、イニシャルH氏と共に新橋「浜んこら」を訪れた。
少し遡るが、イニシャルK氏が別件だがこの店で予約をとろうと電話をした時だった。
「それはそうと」とおかあちゃんが切り出した。
何でも大阪からの客が店にやって来たらしく、その人曰く「この店インターネットに載ってたので来た」と、わざわざプリントアウトしてきたのだそうだ。
「あれ?インターネットなんかに情報あげてないけどなあ」とみると、
「あっ!あの時、大阪から来た兄ちゃんの仕業やな」、C級呑兵衛と紐付いたそうだ。
ブログを読んで実際に足を運んでもらって、店に貢献できるなんて有難いことよね。ブログの書き甲斐もあるわさ。
だけど、
雑誌取材は少し受けるものの、とにかくテレビ取材は嫌うおかあちゃん。
マスコミに流されて来るひやかし客よりも常連客を大切にしたい(それでかつて痛い体験をしてるからね)ポリシーがある。
だから、ネットなんかに無断で書いちゃったことに怒っちゃったかなあ。
ところが・・・
「また、ええように書いといてよ」とお墨付きをもらうことができた。
加えて
「そういや初めてこの店来た時、たまたま見つけて入ったんじゃってな」とブログの内容も読んでくれていた。
さて肝心の料理だが、
「わ、でか!」としょっぱなからインパクト。
「もう全部出てしもて、残り揚げたんじゃけど」、これがご~っつい
おこぜ。
それでも、「ちょこっとだけ残っとったわ」と造りを出してくれた。
歯ごたえと甘味が絶妙。
あと、お造りでは
アジとカワハギ。
カワハギは肝を醤油でとかして白身の旨みと肝のコクを一気に口へ運ぶ。
あとね~荒煮とタコ、鮑のステーキ。
あと貝なんだけど、これは
「たかせみな」かしら。前にも「みな貝」を出してもらったが、それよりも全然粒が大きんだよね。コリコリと歯ごたえよろしく、酒の肴&箸休めにぴったり。そりゃ、日本酒進むって。
どれもねえ、美味いに決まってるでしょ。
毎日、熊本直送といっても鮮魚ばかりじゃない。今回は
馬肉も出てきた。
まあ、きれいな馬肉なんだけど、それ以外にも
たてがみと、あまり馴染みのない
レバも一緒に盛られてきた。
「馬レバ」は恐らく初めてかな・・・
食べると、あっさりはしているんだけど、弾力性は牛や鶏よりもある。歯ごたえがあるって感じだだね。いけるね~
いやあ、今回も贅沢なものを色々と食べさせてもらったね。
あと、やっぱりおかあちゃんの人柄がいいわ。ホント田舎に帰ってきたみたいだもの。
「あんた今日もかいな。前んときも慌てとったじゃろ。忙しい人じゃなあ」あのさあ、毎度毎度お願いしてるわけ。東京出張は日帰りだから
「最終ののぞみには間に合わないといけない」って。
これがねえ、イニシャルK氏、イニシャルH氏は分かっていて知らんふりするからね。
「時間ね、お願いしますよ」って言ってるのに、
「は?」
これだけの接近戦でしゃべってんでしょー。聞こえないわけないじゃん!そ、いつもね
帰り小走りなんだよ。
新幹線に乗り込んで、席着いて息切れてるの自分だけなんだよ。■「行ってみたい」とふと思った人へ
店名:浜んこら
場所:
東京都港区新橋3-14-1