仕事で出張した東京の事務所で、ひょんなことから、まさかの石橋の話に繋がった。
鳥取の取引先のある方の兄弟が、石橋でお店をやっているというのだ。
「知ってる?」と聞かれ、店は知っているものの入ったことがない店だった。
おし、じゃあ、大阪に戻ったらすぐ行ってみるか。いや、実は、行きたいと前から思っていた店だった。
「酔好」(すいすい)だ。
店構えからも分かるように割烹ですな。石橋ではまだ新しい店で、5年目に入るようだ。
L字でカウンター席が8つ、テーブルは4人掛けが1つ。
BGMは落語ときた。お客は・・・そうねぇ、大学の先生か、お医者さんというような感じの人ばかりですな。
さて、品書きに一通り目を通し、最初から日本酒で行くことに決めた。
鳥取は太田酒造の
「辨天娘」純米(700円)を冷で。
口当たりは、あっさり辛口…なんだけど、しっかりとあたりのやわらかい旨味がやってくる。
付き出しは、小さい茶碗むしと、蓮根きんぴら。もうこの段階で、ひと手間かかっていることが分かりますな。
品書きトップに、渡り蟹の醤油漬け4000円か・・・美味いんだろうけど、今日はさすがに手が出ないですな(笑)、他にお造りが、1000円前後~2000円くらいまでであるんだけど、金目鯛を注文しようとしたところ、ご主人から盛り合わせを提案されたので、それをお願いした。
盛りつけの様子を横から眺めていたんだけど、も~うっとりするね。とっても丁寧に仕上げていく、その様が美しい。
太刀魚炙り、韓国のたいらぎ、千葉の金目鯛ひと塩造りに、ほうぼう。
炙りにした太刀魚からいただく。肉厚だわぁ、皮の部分を炙ったレベルなので、身はコリコリだ。ほうぼうは、今が旬。あまり生で食べることはないかもしれないけど、噛むほどにいい甘みと味わいが広がる。
造りには、さしみ醤油ともう一つ、
煎り酒(煮きり酒)が出てきた。日本古来の調味料、日本酒に梅干しやかつおを入れて煮詰めたものだ。金目鯛は、この煎り酒に、たっぷり目に山葵を溶いたところにつけていただく。ウメー!しっとりした鯛の身に、奥行きのあるかつおの風味がふわっとまとわりつく。
さて、少し濃い感じでいってみるか。
酒は、こちらも鳥取は諏訪酒造
「諏訪泉」純米(800円)を。上燗にしてもらおうかなと思ったら、先にご主人から、「こちらは熱めにしてお出ししますね。」
この「諏訪泉」、2007年ものらしく、少し古酒。もともと辛口の酒なんだけど、時間をおくことで甘みもいい感じで出てくる。がつんと酸がきて、その後、舌に上品な香りとうまみがまとわりつく。
これなら、味の濃いものがやっぱり合うだろうな・・・ということで、かきのさんしょ焼きをお願いした。ただ、少し時間がかかると思って、間に、
菜の花おひたし(400円)をいただくことに。茎の部分ウメー、このシャキシャキ感がたまらん。色は淡くも味がしっかりついたお出汁も美味い。「からし溶いていただくと、辛し和えにもなりますので」と、味の変化ともてなしの遊び心がたまらんですなぁ。
そして、
かきのさんしょ焼(800円)。
ほんのり甘辛く味付けたところに、丁寧に牡蠣ひとつずつに振った粉山椒。
焼きすぎず、大振りな牡蠣をプリッとした感じでいただける・・・泣けるほどに美味い(泣)
ご主人が、「濃い酒に濃い味合いますよね。」とにっこり。いやぁ、最強だわ。
静かにゆっくり、美味しい酒と肴を楽しむことが出来た。最高の時間でしたな。
必ず、また足を運ぶな、こりゃ。
■「行ってみたい」とふと思った人へ
店名:酔好 (すいすい)
場所:
池田市石橋2-1-8
電話:072-762-3663
【C級呑兵衛からのお知らせ】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
●
C級呑兵衛facebook
C級呑兵衛facebookでは、飛行機や鉄道の写真、グルメサブネタを掲載しています!
facebookされている方はC級呑兵衛facebookに来ていただき、タイトル部分にあるぜひ「いいね!」ボタンをポチッとお願いします~!
実は最近、ブログ・twitterとは別の小ネタをちょくちょく出しています笑
●
「まちの宣伝部長ぶらりきまま旅」
「まちの宣伝部長」役で出演中!全国各地のグルメやおすすめスポットを紹介!
●
にほんブログ村 居酒屋料理(グルメ)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■