9月18日のことだ。
東京で会議があって、あーだこーだやってるうちに19時を回ってしまった。次の日は大阪で予定があったので、早く新幹線に乗り込まないと。
東京駅丸の内改札を出たところに、JR東海のチケットカウンターがあるんだけど、「おいおい・・・」何か、いつもと違って、えらく人が並んでるなぁ。いつもなら窓口で買うんだけど、この列に並ぶのがヤだったので、カウンター横の券売機で買うことにした。
えーっと・・・
20時20分発ののぞみ263号かぁ、ちょっと時間あるけど、ま、ご飯食べてから乗ればいいか。
で、切符を買って外にでたら、改札口横の案内パネルが目に入る・・・
「!」げ、
岐阜羽島~米原区間で豪雨。遅延・運休が発生しているのか。あ、それで、時間変更などでカウンターに列が出来てたのかぁ。
・・・いやいや、呑気なことを言ってる場合じゃない、じゃあ今買った切符確認しないと。
あ、なんだ良かった~自分が乗る分は、なぜか対象外だわ。
「?」
あれ・・・気のせいかな。
いやね、改札口の所に、新幹線の出発案内の電光掲示板があるんだけど、さっきまで20時台の列車案内がでていたのに、
急に21時台の2本だけの表示に変わった。何か、嫌な予感がしたので、改札口の係員に聞いてみると、
「あ、今、運休が決まりました」出た、このタイミングではつらいよな~、他の人も改札口で呆然・・・
あかん、これで今日大阪に戻るのは無理になったわけだし、すぐに宿探さないと。
明日は、始発便の飛行機で帰ることにき決め、空港に近い
蒲田で宿をとることにした。
京急蒲田駅に近いホテルにチェックインしたのはいいんだけど、風呂に入りたいな。
恒例の、
「近くに銭湯はないのか」チェック。
すると、ホテルから少し歩きはするものの、気になる銭湯を発見。
「蒲田温泉」だ。
おし、ここ行ってみるか。
駅から離れて、少し静かな住宅街になったかと思えば、また賑やかな商店街に出た。その路地を少し入ったところにサインを発見。なんかこのネオンライン・・・レトロというのか、怪しい感じというのか、一つの銭湯にしてはちょっと大がかりな感じじゃない?
中にはいると、ますますパワー倍増って感じ。昭和の香り満載だ。
え、2階に大広間、ステージみたいのもあるのかしら、昭和歌謡ショーって。何だろう、大阪でいうと、プチ箕面スパーガーデンみたいだな。
ん?いや、待てよ・・・あ!
ここ銭湯だけど、温泉じゃん!!ラッキー~
中に入ると、いくつか浴槽があるのね。
ま、銭湯ということで、温泉ではないけど気泡風呂、超音波風呂に電気風呂。サウナに水風呂もあるね。
これだけでも、450円の価値はあるんじゃないかと思うんだけど、
何といっても、やはり温泉、しかも、ここのは変わってるぞ。
真っ黒な温泉、「黒湯」だ。
ナトリウム炭酸水素塩・塩化物鉱泉で、有機物の含有量が多いそうな。
高温(44度前後)と、低温(39~41度)とが用意されている。
よく、銭湯で「漢方湯」というのがあるけど、あれ、茶褐色でしょ。あれのもっと濃い黒褐色・・・そうねえ、
もうコーヒーに浸かっていると思えば間違いない。色は黒いけど、匂いはそんなに感じなかったな。かけ流しにはなってないと思うけど、源泉そのものに触れることが出来て、肌がつるつるするぞ。
身体が温まりすぎて、余計汗出たりして・・・いやあ、いい温泉でしたな。
戻って・・・ん~ホテルで食事をする気にはならんな・・・どこか、近くの居酒屋で一杯やるか(別途、紹介)。
次の日、夜明け前だけど、えらく雨がふる蒲田。今日は東日本が大変なのかしら。
5時19分京急蒲田始発、羽田空港行。この時間なのに、ラッシュ並な人混み。
6時10分発の伊丹行始発便に乗れば、会社にはいつも通りの出勤時間で間に合う。
羽田を離陸した飛行機は、豪雨をもたらす厚い雲をスポッと抜けだす。東海から関西に近づくと、雲が晴れてきた。さ、仕事仕事。