田村駒治郎ってご存知?
池田の人は知ってるかな、
繊維商社「田村駒」の創業者ですな。槻木町生まれの実業家だ。
で、この田村駒治郎と聞くと、
「ビリケン」が外せない。
「ビリケン」と聞くと、大阪は通天閣をどうしてもイメージしてしまう。「ビリケンさん」とも呼ばれる福の神ですな。
アメリカ生まれの福の神を、「田村駒」(当時は、神田屋田村商店)が自社のイチオシ商品のキャラクターとして使い始めたのね。これに対して商標登録もしていて(1911年)、現在に至っているわけ。
あまり、過去には遡らないけど、
今の通天閣にある「ビリケン」は、新世界エリアを盛り上げていくために祀られたものだけど、祀る際にオープニングイベントがあったらしく、その時には、「田村駒」が作っていたビリケン像を借りたそうな。で、後からそれをモデルに今の「ビリケン」が作られたというわけ。
「ビリケン」像は、おそらく色んなところが作っていて色んな形状があるんだと思うけど、
実は、
この「田村駒」の持っている像をモデルに作られた「ビリケン」というのは、通天閣の「ビリケン」と、池田栄本町のポケットパークにあるそれしかない。この「ビリケン」って、アメリカの芸術家が夢に出て来たものを作品にしたものだそうだけど、
奇妙な姿とは言いながらも、「夢」でイメージされるものって、これまでの生活で見聞きした記憶の中からしかやっぱり出ないよね。口元あたりや等身等は、どう見てもアニメが影響してない?アニメと言っても、ディズニーもない頃だからコミックとかね。
でも、その結果がなんとなくお茶目に仕上がったから、今日までみんなに愛されてるんでしょうな。