んー、ふりがなを振ってないと読めないな。
難波「山三」でのこと。
特別純米
「八仙」ひやおろしを口に含みながら、「次何するかなー」と酒のメニューを眺めていた。
酒の知識があるわけでもないし、味わい方も分からないC級呑兵衛なわけ。
・・・何を呑むかって時に、一升瓶のパッと見たときのビジュアルだったり、銘柄が読めなかったりと、妙に気になったりしたものを選んでみることがある。
お、太刀魚の造りウメー。よく脂がのってしっとりとした食感と甘味がグー。それに、この店の自家製スモーク、やっぱり期待を裏切らないよな~今回は貝柱のスモークにしたんだけど、もー酒が止まらなくなるね。
話が脱線しちゃったけど、ふりがながあって助かったのは
「りょく」だ。
ラベルは漢字なんだけど、パソコンでは変換できません・・・
酉偏に「緑」の右側、これ一文字で「りょく」と読んでいる。
これ地酒なんだけど、お膝元、大阪の酒でございます。
天野酒西條合資が蔵元、大阪は河内長野なんだね。江戸期から300年程続く老舗だ。
「りょく」は、天野酒西條合資の、技と誇りが映える
天野酒の純米吟醸。
天野酒は、室町から戦国期に絶賛された酒だそうだ。楠木正成も織田信長も好んで呑んだそうな。
特に豊臣秀吉がはまったらしい。
それを昭和46年に復活させた。
ふーんわりと甘い風味とぴりっとした酸味。嫌味がなく、ついつい呑んでしまう。
そうかあ、名立たる英雄が呑んできた酒か・・・
C級呑兵衛は英雄どころか、栄養の8割が頭にいかず髭にいくので・・・あっ、それでいくと見た目は英雄になれるかも。