駒川商店街で会議があり、帰りがすっかり遅くなってしまった。
23時を回った地下鉄駒川中野駅で、今から帰る旨をわが家に連絡をした。
C級 「今から帰るわ」
良妻 「あ、そう。ビールないから買ってきて」
C級 「了解。ご飯食べて帰った方がいい?」
良妻 「どっちでも。でも、ビール買ってきて」
C級 「文吾で寿司食べて帰るか・・・」
良妻 「お茶漬けくらいやったら漬物あるしできるけど・・・」
良妻 「あ、ご飯ないわ。漬物だけやったらあるけど。食べて帰ってもええけど、ビール買ってきて」
C級 「漬物が晩飯はおかしいやろ。じゃあ、寿司を買って帰るわ」
良妻 「了解。とりあえずビールほしいから買ってきて」
C級 「・・・。」
お前は壊れたロボットか!ビール、ビールって。1回聞いたら分かるわい。
リピート再生するな!
暫くして逆に自宅から携帯に電話が入る。
Jr.「あ、パパ?あのね~玉子とまぐろ、それと甘エビお願いね」
・・・テメーら。
24時頃、石橋まで戻っていつもの文吾寿司に立ち寄った。店内はお客で賑わって忙しそうだ。
持ち帰りのにぎりを頼んだ。
並にぎり(800円)には玉子とまぐろは含まれているが、甘えびが入っていない。
一応、「甘えびあれば入れてもらえます?」と聞いたが、
「今日はないです」とのことだったので、残念半分、ざまあみろ半分。
握ってもらっている間、外で待っているわけだが、
店のお母さんが
「寒いところでごめんなさいね」とお茶を出してくれた。
こういうのって嬉しいよね。普段の動きの中で自然と出る気遣いで、さらっとさりげなくしてくれるところが格好いい。
きれいに出た月を見ながら熱いお茶を飲む。
ここで寿司握ってもらおうかなとおもったよ。
後から、大将も声をかけてくれて少し世間話もできて、
気持ちが落ち着き温かくなった。さっきの駒川中野駅とは大違いだ、まったく。
酒は呑んでいなかったが、寿司の折り詰めを持ったサラリーマンが一人、家路を急いでいた。